経 歴
林邦史朗は、芸能史上・最年少の殺陣師としてデビューを飾り、NHK大河ドラマは3作目にあたる『太閤記』(1965年放送 /緒形拳主演)から、2015年放送の『花燃ゆ』(井上真央・主演)まで50年以上に渡り手掛け続けた人物です。
その他、数多くのドラマの殺陣・武術指導として携わる一方、俳優としても多くの作品に出演。
大河ドラマでは、最多出演俳優でもあり、 生涯「仕事に必要だから」と剣術・柔道・合気道・空手・琉球古武術・中国拳法などを研究し続け、殺陣師であり、武術家としても著名な方でした。
また後世のために殺陣師の育成にも力を注ぎ、車邦秀、新実、竹田寿郎、高倉英二、國井正廣、岡本隆、中川邦史朗、そして唯一の女性殺陣師・山野亜紀(女・邦史朗)など、多くの殺陣師を排出しました。
その豊かな知識と経験と、確かな技能に基づいた『役を、より活かす殺陣指導』の評価は今も高く。
また日本の「伝統武術」と「武士文化」に関する研究講演も、各界から大変高く評価をされていました。
1975年には、日本伝来の武道と殺陣を融合した『武劇』を創始。
沖縄海洋博(1975年)を皮切りに、国内外(アメリカ・オランダなど)で公演、絶賛をされました。
「日本伝統武術という素晴らしい文化遺産」を世に広め、一方で正しい形で次世代に継承することを生涯目指して、精力的に活動をされた方でした。
- 1978年 日本放送協会(NHK) 感謝状 授与
- 1988年 日本テレビ制作者連盟 『殺陣部門個人賞』受賞
- 1992年 国際武術博覧会『中国』 『金賞』受賞
- 日本刀道連盟範士八段
- 国際護身道連盟範士八段(合気、拳法、太極拳他の総合武道)
- 琉球古武術、空手五段、剣道四段、小太刀道七段
- 林流護身術(当時は、「侍とニンジャ体術」としていた)宗家
このHPでは、林邦史朗の研究成果や稽古様式の目録を公開し、映像や文献などを整理した上で必要な方には有償で申し受け、後世に伝える事を目的の一つとしています。