林邦史朗の長い芸歴と研究の末に、2012年に纏め上げられた、日本で一番新しい「剣術流派」です!
林邦史朗が旧友である中澤敏先生と1989年に発足させた「全日本刀道連盟(写真左は、本部道場であった至誠館)」は、刀道(居合抜刀術)を愛する者達の親睦の場になりますが、林流真剣刀法とは「林邦史朗が研究・実践していた真剣試斬演武を主軸とした剣術流派」です。
長年武道を研究してきた林は、まず抜刀の基本3本を軸に「林流初伝・居合8本(座り技及び立ち技)」を創作しました。
鞘引き、逆刀抜き、柄当て、鞘当てなどを取り入れて、豊富な居合稽古を行うのは勿論、その技で試斬を行って、その成果を確かめます。
ところで「剣術道場なら、試斬は行うもの」と思う方も多いようですが、それは全く現実とは異なり、試斬を行わない道場が8割方だと聞いています。
・・・試斬を取り入れてしまうと、そちらに心が行ってしまって、肝心の居合の稽古が身に入らなくなるからだという説もあるそうです。
さてそれでは「林流真剣刀法の特徴」は何かと言えば、「居合にしても試斬」にしても、「体転を必ず取り入れる事」を、モットーとしています。
「体転」とは、「敵の攻撃を躱す動き」を指します。
どんな「剣術流派の型(組手含む)稽古」も、必ず相手の攻撃を想定して創られていますから、その定められた動きの中で試斬をするのは案外、難しいものなのです。
なにしろ「型の中の想像の敵は、動きます」が、「試斬の的(藁)は、動きません」。(笑)
「定められた通りに動き」ながら、実は藁の位置に(どこか自分で工夫をして)合わせていかなければ、当然斬り損ねてしまうのです。
・・・そして、そこは定められた型だけに、その動きを全く変えてしまうのは、やはり避けたい処です。
その辺りの塩梅を、それぞれで工夫をして試斬を行います。
林流では「林の創作した居合」の他に、初・中・奥と整えられた「12の動作からなる型」でも試斬・稽古を行っています。
またその他にも、林邦史朗自身が指導を受けた、または個人的に研究をしていた剣術流派の居合をもとにした試斬も行っています。
さまざまな斬り方へのチャレンジが出来て、守るべき処は守る、攻めるべき処は攻めるといった気風で、自由に稽古が出来る。
それが林邦史朗が創始で、そして女邦史朗こと山野亜紀が行っている「林流真剣刀法」です。
このHPでは、林邦史朗の研究成果や稽古様式の目録を公開し、映像や文献などを整理した上で必要な方には有償で申し受け、後世に伝える事を目的の一つとしています。