日本伝統武術の武器紹介

刀剣類・14種

林邦史朗が生前に蒐集した、あらゆる武器(刀剣類)をご紹介します。
刀剣類・14種
陣太刀 Jindachi
太刀は、「鎬(しのぎ)造りの湾刀」のことで、長さ(刃長)が70cm以上で、腰反りが深いのが特徴です。
刃を下にして履く(左腰に、紐で吊るす)太刀拵え(たちごしらえ)に収め、基本的には茎(なかご)の履き表(外側)に銘が刻まれている日本刀を、太刀と分類します。
平安時代中期から、江戸時代の初期頃まではこの太刀が、実戦で使われていました。
主に、騎馬戦に適した形で作られています。
小刀 Syoutou
陣太刀用の小刀で、長さが60センチ以下のものです。
こちらは、「平造り」で造られています。
大刀 Daitou
刀身65センチ以上の刀の事で、直接帯に差し込むようにします。
陣太刀は主騎馬戦に使用し易く作られていますが、鉄砲が使われだした戦国時代になると、重い鎧を着てでは動きが鈍るので、不利にならない程度に軽装備になり、肉弾戦になった時に使い易いようにと使われたのが、打刀と呼ばれる大刀です。
普通「日本刀」といえば、この打刀の事を言います。

江戸時代になって、大刀の長さが70センチ前後と定められるようになり、侍は大刀と小刀(脇差)を腰に帯びて外出しました。
大小一組で、一腰といいます。

自分に合った刀の長さは、柄本を握って下に下げた時に、切っ先が地面に付かない程度が良いと、言われています。
木刀 Bokutou
木刀は樫や、枇杷(びわ)などの丈夫な木製の物が多いですが、別の木材で作られる事もあります。

下から3番目のものは黒檀製で、これは他の物より重量感はたっぷり。
下から4番目の物は黒塗りの物で、その上の物は赤樫製で、一番上の物は一般的な木刀(白樫)です。

最近は輸入木材製の木刀が多く作られるようになり、以前よりは軽くもなって、扱い易くなったようです。
小刀 Syoutou
刃長2尺未満で、戦っている内に大刀が破損をしてしまった時や、または落としてしまった時などに用いますが、初めから「大小二刀で戦ったり」なども。
接近戦や組み打ちになった時にも、使います。

小刀以外に「脇差(わきざし)」「添え差(そえざし)」等とも呼びます。
小柄 Kozuka
主に、小刀の鞘の差し裏に添える小刀(こがたな)で、いざという時には隠し武器として使用されましたが、平常時には今でいう、カッター的な雑用にも使用されたと伝えられています。

小柄とは、持ち手部分(写真では右半分)のみを意味する名称で、先の刀身(写真では、左半分)を穂先と呼びます。
小太刀(木刀) Kodachi(Bokutou)
60センチ程の刀で、薙刀と共に、女性が護身の為によく練習をしたと言われています。

写真は木製のものですが、もちろん、いざという時には武器としても使えます。
短刀 Tantou
小刀よりも小さく、1尺(約30センチ)以下のものをいいます。
主に、逆手持ちで戦います。

短刀の拵えの一般的な種類は、「合口拵え(鍔のない拵え)」か、「小さ刀拵え(鍔付)」で、写真は小さ刀拵えの短刀です。
短刀(木刀) Tantou(Bokutou)
小刀よりも小さくて、30センチ以下のものをいいます。
懐(ふところ)に隠しやすく、護身用としての役割が主で、武家の女性が外出をする際、本物の懐剣を護身用にと携帯していました。
竹刀 Shinai
竹を割って、4つに合せて作ったものです。
木刀で打ち合ったのでは怪我をするので、怪我を回避する為に開発された物です。
現在の剣道に使用されていて、サンパチといえば、3尺8寸の長さの竹刀の事です。
ちなみにサブロク(3尺6寸)の物も、あります。
袋竹刀 Hukuroshinai
柳生新陰流で使用している、「袋竹刀」です。
防具を付けなくても稽古が出来るようにと、衝撃を少なくすることを目的に作られた竹刀です。

竹刀の先にいくほどに竹が細かく割られていき(最高16割)、それを革袋(又は布袋)に入れて作られているので縫い目がありますが、そちらが刃です。

革袋の色がヒキガエルに似ているので、「蟇肌竹刀」とも言っています。
櫂を削った木剣 Bokken(Kai)
宮本武蔵が巌流島に行く折、船の櫂を削って剣にしたことから、林邦史朗が作ってみたという、お手製の櫂の木剣です。
銃剣 Jyuken
平常は剣は、鞘に収めてあります。なので、稽古はこのような木製の銃で行います。
そして、いざ突撃することあれば、小銃の先に剣に装着をして戦う武道。
自衛隊でも現在、行われている武術のひとつです。
鍛錬棒 Tanrenbou
写真のものはどれも刀と同じ長さか、または短めに作られていますが、上の3本は林流の門下生やまた、林先生自身が、刀法の大切な「柄の握り方の極意」や真剣刀法で必要な筋力(武道筋)を体得できるようにと自製した物なので、重さも実際の刀より約3倍程度、重く作られています。

また、写真一番下の物は現在、林先生の友人が作成・特許出願中の算術的な割合をもとに創り出された「スーパー鍛錬棒」です。

武劇館で、真剣刀法の稽古の折に使われています。

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