エッセイ集

第6話 林邦史朗先生「武蔵~MUSASHI~」に登場!そして更に続く甲源一刀流・その歴史~6月(2003年)

 とうとう林先生が、2003年の大河ドラマに出演されます!
 7月20日放送予定(NHK総合・BSとも)に、第29回「小次郎、動く!」

大河ドラマ「武蔵」は、とにかく立ち廻りの多い番組で、武蔵は対決ばかりしてました★

 林先生扮するは、将軍家御指南役・小野派一刀流小野治郎衛門忠明。
 同じ将軍家御指南役である柳生宗矩の画策により、佐々木小次郎と真剣勝負をします!乞う御期待!

 ・・・さて、前回は仙人のお話を。
 つまりは、有名な剣術の流派である「甲源一刀流」を、皆様にご紹介してみた訳ですが。
 私こと山野亜紀は、自分のエッセイを読んでみて思いました。
 あれ・・・?・・・足りない・・・・・・・・・。
 え、えぇーーーっ!?
 これ読んでると、私ってもしかして、甲源一刀流の気合声(!)にただ驚いているだけでは・・・っ?
 ちがーうーーーーっ!!
 これだけでは、古流の武術ってのはみんな、そんなモノと思われてしまうっ。
 ちょっと、待ったーーーっ!! 
 ・・・私が、甲源一刀流に抱いた、偉大なるカルチャーショックって、それはたかが、あれっぽっちの事ではなーいっ!!(グーパンチで断言だ!!) (-_-;)

 ・・・産まれて、初めて。
 仙人から、日本に古くから伝わるという剣術を習った・・・私です。
 林先生の稽古場へと通う内(この時点で、10年目★)に、随分とその流派の数も増えてきました。
 実は。最近では・・・何となく。
 この古流の剣術を体験する事で、日本の文化を紐解いていってるような気さえ、しています。

 昔は、どんな古流の武術でも、それが例えば・・・柔術でも、剣術であれ。
 全ては身を護る為の、大切な術(すべ)でありました。
 ですから、とても大切な教えだった訳ですし、その技はといえば、昔は勿論、門外不出でした。
 なぜって、「教えの全てを公開してしまって」は、手の内を全て晒してしまうことになるからです。

「大菩薩峠」の主人公、盲目の剣士・机龍之介は、甲源一刀流の達人!

 剣術でも、例えば何々流の先生の方々とか。
 中には「一子相伝の流派」も、多くあったと聞きます。
 ・・・ですから、その武術がいくら平和な世の中になったからといって、そうそう易々と、全国に普及する筈はありません。
 そしてそれはつい、最近まで続いて来たのです。 

 林先生は、そんな武術を大切に守ってらっしゃる皆さまに、時には訴えかけたりもしたそうです。
「今は平和な世の中なんだから、このままその技を門外不出にしていたらこの武術は土に埋もれて永遠に絶えて(!)しまう日本の武術は、先祖伝来の日本人の文化なんだから、これから先は、公開をしていかなければ」
 ・・・と、訴えてはみたものの。
 それでもやっぱり、今でも、簡単には公開しないままでいる方が、居るそうです。

 ・・・それにしても、現在は天下泰平の平成の世の中です。 
 良くも悪くも、情報公開の時代となりました。
 ビデオやDVDになったり、本になったり。
 広めていこう、伝えていこうという方もぼちぼち、多くなってきたようです。 (^。^)y-.。o○

大菩薩峠は、JR東日本の中央線・高尾~塩山駅から、バスでゆきます

 ・・・で、甲源一刀流の場合なんですが、この流派は「柳生新陰流よりも新しい流派」です。
 ですが、その流れは戦国時代へと遡ります。

 もともと、この甲源一刀流の創始者の一族は、甲斐の国に住んでいたといいます。
 清和天皇の血脈である源氏の棟梁・八幡太郎義家(はちまんたろう・よしいえ)の弟で、新羅三郎義光(しんらさぶろう・よしみつ)。
 その人が11世紀の終りに、甲斐守に任ぜられたので、この土地に移って来ました。
 義光の三男(後に、逸見義清)が、市川庄(現在の市川大門町)の平塩の丘に居を構えて、その孫が武田庄(現在の韮崎市)に居を移して武田家の始祖となりました。

 ・・・それから時は流れ、甲斐の国の権力を、武田家の信虎(つまり信玄)が握るようになります。
 創始者の一族の長である逸見若狭守信綱と、信玄との考え方の違いからでしょうか。
 袂を分かつ事になってしまいます。
 ・・・逸見一族はやむなく、甲斐の国から武蔵の国へ。
 つまりは現在の、埼玉県秩父市両神村(現・小鹿野町)へと移ります。

 それから世代で言えば、9代の時が流れて、逸見太四郎源義年が、甲源(つまり甲斐源氏)一刀流と名付けて、この流派の開祖(!)となりました。
 この人は、初代から数えて25世だそうですが、現在でも32世・逸見知夫治氏がこの場で農業を営む傍ら、この先祖伝来の流派を守っているそうです。
 ちなみに練武道場・燿武館も有形文化財建造物として残されており、現在も稽古が行なわれているそうです。(注:2003年当時のお話です)

昔の道場って、小さいんですよね。 こんな場所で鍛錬してあんだなぁって、ビックリします★

 ・・・このように「剣術」とはありますが、それは長く時を超えて伝わる「先人の教え」なのです。
 それがとつとつと、仙人の口を通して語られるのです・・・。
 そして、その内容はと言えば、それはたかが「25本の教え」ではありません。

 この話はまた、次回へと続きます。
 ・・・さて次回、いよいよ明らかにされる、山野サンの限りないカルチャーショック。
「甲源一刀流・最終話~その伝統と技」~」

山野亜紀エッセイ・目次は、こちら!

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