エッセイ集

第15話 「ビデオ」が怖い!~1月(2004年)

 あけましておめでとうございます。・・・正月は、御屠蘇(おとそ)を飲みながら、家内制手工業のようにパソコンに向かっていた・・・私こと山野亜紀です★
 さて、年明けての稽古場についてなんですが、最近稽古場に来る方が、本当に増えてまいりましたっ。 (^-^)

こちらは、武劇館での稽古風景

 「新選組!」が呼ぶのか、・・・はたまた、林先生の魂が呼ぶのか。
 林先生は、ご自身の身体が空いている限りは、必ず稽古場に来てくださるお方なのです。
 見学に来て、そのまま稽古に体験参加をされた方も多いのですが、やはり初めての方は稽古場に来る事さえ、不安なようです。
 はわゆHP(注:2004年時のHP名★)メールフォームには、本当に稽古の見学をして良いのか・・・とか。
 持ち物は何が必要なのか、お金はいくら持って行けば良いのか・・・などの質問が届きますが、どうぞお気軽にお尋ね下さい。

またよく「真剣で斬る・・・てのもやっぱり、やってみた方が良いのでしょうか・・・?」というメールも、戴きます。

 そんな時、私こと山野亜紀はこう、お返事をしています。
 何しろ、本物の真剣に触れるというチャンスは、なかなかありませんし、「立ち廻りの現場」で実際に使われている刀は、ほとんどが「小道具の刀」なのです。
 ですから、本身(ほんみ)又は鉄身(てつみ:稽古場語録で前者が「真剣」後者は「模擬刀」)を使う事はまず、滅多にありませんし、「小道具で使われる刀」折れ易く、そして本当に軽い(!)です。

 真剣刀法の稽古でいつも、本物を持っている(注:2019年現在は、五振り所持してます★)
私には、小道具の刀はまるで、羽でも振っているように感じます。
 ・・・それ程、本物とはイメージが違うので、機会があればぜひ、本物の刀の重さと斬れ味を体験して戴きたいと思いますし、林先生もそう考えておられました。 

●・・・ところで、いよいよ大河ドラマの「新選組!」が始まりましたね!

書店などで販売されている教育ビデオ・・・ですが、2010年にもなるとDVD販売の方が主流に

 稽古場では、そうですねぇ・・・。昨年の、夏くらいからでしょうか。
 いよいよ、天然理心流の稽古がまず始まりました(!)
 林邦史朗先生の稽古場では、科目として殺陣真剣刀法に分かれますが、このどちらの時間でもこの流派は採用され、何度となく繰り返されてきていましたっ♡
 稽古を行うにあたり、林先生とも意見が一致したのですが、「立ち廻りの稽古としては、天然理心流よりも神道無念流の方がお勧め」と感じます。
 ・・・立ち廻りの基本の出来ている方なら、どちらも身体に入り易い流派のように私には思われますが、この様な流派の勉強は、まずは林先生から始められます。

 ・・・殺陣師40年の歴史(2004年当時★)は、はっきり言って長い!
 その間、例えば薩摩示現流を知る為には九州へ飛び、柳生新陰流を知る為には、鎌倉に通い。
 最近は様々な「武術の教育ビデオ」も出版されていますので、そういった物も参考にされているようです。 

この時代は、まだビデオが主流でした。 今は、DVDですよねっ♪

 ・・・ところで、林先生という人は、まずは技の稽古を一通りやってみて。
 それから初めて、私達にも「教材になるビデオを(見た方が判り易いという事で)見せて下さる」のですが、テレビの画面に映った物を、見て。
「はい、そこそこ」
 流れる画面を見ながら、一応の解説をして下さいます・・・・・・が。
 ・・・はっきり言って、いつもノーマルスピード!! (-_-;)
 時間的に言えば、1本の組手で(物にもよるけど)、大体30秒位(!)でしょうか・・・???
 私にとっては、瞬きする間に・・・組手1本が終ってしまうんですね。 (^_^;)

林先生の、二刀流の写真。2011年になると、武蔵の流派はもちろん、江戸の三大道場の流派の稽古も行われていました

 ・・・何せ、瞬く位の時間ですから。
 とてもの事に、技のイメージを捕らえる事・・・なんて・・・・・・。 (T_T)
 それでも勇気を振り絞って、林先生に申し上げてみます。
「先生、今のちょっとあの、速くて良く解らなかったんですけど…」
 林先生は、軽く。
「あっ、そう・・・?じゃぁ、もう1回」
と言って、またもやノーマルスピードで見せて(!)下さるのです・・・。 (T_T)
 初めて見る物って、すっごく速く感じてしまうものなんですよね・・・。

 よく、見取り稽古が大事だ。
 ちゃんと「見取り稽古をして技のイメージを掴むんだ」と、林先生は仰るのですが★
 私が映像を見ても、やっぱり何が何やら・・・・・・。 (+_+)
 それでも、林先生に一つ一つを教えてもらってからまた映像を見ると、何となく分かってくるような気になってくるから・・・不思議★
 不思議なんですが、この際なので、私は声を大にして言いたい・・・っ!

 林先生・・・、もっとビデオの機能を使おう・・・!!
 ビデオにはストップモーションとか、スローモーションとか、色々あるんです・・・!!
 もっと、ビデオの機能の活用を・・・!!!

 それでも、私こと山野亜紀の願いも虚しく★
「じゃぁ、もう1回やってみようか!」
 林先生は明るく、稽古に戻っていってしまいます・・・。
 剣術というものを、初めて習った頃の・・・私ですが★
 それはそれで嬉しく、初めて携わる事ですから、けっこうにワクワクとしたものですが、最近ではこうも数が増えて来ると、もうはや、頭の中がワヤワヤに・・・。 (T_T)

●そして稽古仲間の間では現在、ダントツトップで「天然理心流」の人気が高い!!

神道無念流の練兵館跡は、靖国神社内にあります。天然理心流の試衛館跡は新宿区の市ヶ谷で、北辰一刀流は神田…

 ・・・・・・・・何故なら。
 何故なら、それは。 
 居合抜刀術を、まだ4本しか習ってないから・・・っ!!!
 神道無念流は、ビデオで紹介されているだけでも何と11本も居合抜刀術がありまして、ついでに組手も一杯あるんです★
 そして北辰一刀流なんか、組手だけも、36本もあるぞ!!
 ・・・って思っていたら、実は間違いっ・・・!
 ビデオで紹介されているのはごくごく一部で、実際に北辰一刀流の門を叩けば、組手の数は百何本という数になるのだそう・・・。

 ・・・そんなに一体、どうしろと・・・・・・? (T_T)
 その前に、「二天一流」だって「柳生新陰流」だって、「甲源一刀流」だって。
 「小野派一刀流」や、「香取神道流」なんてのもやっているのに・・・!!! 

● はてさて天然理心流は、居合抜刀術の他には組手もありますが、やる方からすればけっこうに、覚えやすかったのです。

 ・・・天然理心流は、好きです・・・。
 単純明快な手だし。(あくまでも、山野亜紀個人の考えです★)
 何しろ奇抜な名前が付いてますから覚えやすいし、その割りには数は少ないし。(とても有り難い♡)
 ビデオで紹介されている物の他に、実際には・・・裏技なんかもあるそうなのですが★ (^_^;)
 ここで、私こと山野亜紀がこよなく愛する、天然理心流の居合抜刀術。

 その1本目は、その名も「飛龍剣」
 前の敵に向かって、右、左と歩を進め、3歩目で右足を進めて真横抜き打ち。
 更に左、右と歩み足で、相手を追い詰めていくような感じで、真直斬り。血振り、納刀。

こちらは、飛龍まつりですが

 ・・・・・・・・・・・・・。
 飛龍剣・・・。
 何をどう考えて、そんな名前が付いたのでしょうか・・・。 (-“-)

 林先生曰く、名前は何でもいいのだと言います。
 ただその技を忘れる事のないように、そんな名前を付けたのではないか・・・との事。
 さて本年の「山野亜紀エッセイ」は、さらに殺陣やアクションの事や、技のこと、歴史の事など、ランダムにご紹介して行きたいと思っております・・・。
 飛龍剣のその先は、今回は名前だけに留めておきましょう。(また、長くなっちゃうから★)
 「隠勇剣」「虎尾剣」「五月雨剣」と続きますので、それでは、また♡

山野亜紀のエッセイ・目次は、こちら!

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