エッセイ集

第18話 NYに行きたい!~4月・前篇(2004年)

 みなさん、こんにちは、山野亜紀です。
 ・・・いやぁー、今って桜が咲いてるのか終っているのか、判らない季節ですよねぇ・・・。 (^_^;)

小金井公園のほか、野川公演や武蔵野自然公演なんてのが、地元の桜の名所☆

 ちなみに、桜の名所としては高名な「小金井市に住んでいる私」です。
 あんまりにも近くに桜の木がありすぎて、実はあんまり、花見には行きません。 (^。^)y-.。o○
 ですがそこは、明治と・・・昭和一ケタの女達に育てられたせいでしょうか。
 桜の花は、特に枝垂れが大好き♡ (^_^)v
 ・・・で、タイトルに戻る訳ですが私は今NYに行きたいんですね。

●私こと、山野亜紀が立ち廻りの稽古を始めて丁度、10年の歳月が流れました・・・。

 知人が昨年、ボストンへ念願の語学留学を果たした際。
 ・・・って彼女にとっては実は、30過ぎての大冒険!であった訳・・・ですが★
 その時に、私の心に産まれた「一つの野望」・・・。
 アメリカ行って、今まで習った全てを使ってパフォーマンスが、してみたい・・っ!
 ・・・まぁ彼女が、今はボストンに居るのですから、彼女に会いに行くという名目で海外旅行するだけでもいいのでしょうが。
 ホントはっ、1ヶ月ほど行っていたい・・・っ!!

知人は、大学の寮に住み込みで、語学の資格を取る為に猛勉強してました!

 もちろん、そんな長期休暇家族は、大・反対
 まぁ、最低人数で運営している自営業の運命(さだめ)でしょうか。
 なかなか、おいそれとは長期休暇は許しが出ません。
 ・・・昭和一ケタ母の、ここ10年は聞き続けているキメ台詞(!)も、飛び出しました。
「そんな勝手な事は、私が死んでからにしてチョーダイ・・・っ!!」
 ・・・私こと山野亜紀の父が亡くなってから、かれこれ今年で16年になるんですけど・・・貴女が毎度毎度言っている、その台詞・・・。
 それって、「渡る世間は鬼ばかり」で、赤木春恵さんのキメ台詞と同じなんだって(!)
 この間、「スパスパ!人間学(注:当時NHKで放送★)」で見て、初めて知りました・・・。 (^_^;)

●この程度の事は、日常的になっている・・・私です。

 困ったナァ、なんて思っていたのですが。
 でもそんな野望を聞いて、林先生は何をどう思ったのでしょうか・・・。
 ある日林先生は、私に一つの武器を見せてくれたのです。(写真・右)
 鎖の両端に、小さな分銅が一つずつ付いています。
 長さで言ったら、60センチ位でしょうか。
 ・・・・・・でも、実はそれって。
 私が、とーーーってもっ、気になっていた物だったんです・・・。
 わくわくしながら、私はそれを手に取ってみました。
「これって、何ていう武器ですか?」
「万力鎖だよ」

●・・・でもそれは、本物ではありません。

 稽古用にと制作された、林先生のお手製の物だったんです。
 ・・・前回の『木の又』に続いて、それにしても齢を重ねて来た方々・・・って。
 物を作るのがメッポウ、お好きなんでしょうか・・・・・・??? (?_?)

 当っても痛くないようにと、分銅の代わりには、布のような物が、幾重にもグルグルと巻きつけてあります・・・。

 私は思わず、ワクワクと。 (^_-)-☆
「これって、忍者さんが使っていた奴ですか???」
 ・・・・・・その時、林先生に顔に浮かぶ、しみじみとした苦笑い・・・★★★
「・・・山野さんは、あなた、何でも珍しい物は、忍者専用だとでも思ってる?」
「・・・・・うぅー・・・。ごめんなさーい・・・」 (>_<)

●それはいつぞやの、「御留流!!」であった訳です・・・。

 みなさん、覚えていらっしゃいますか?
 第14話の、「木の葉返し」と「おとめ」、・・・あれです(!)
 あの当時の私は、当時・・・ようやく手に馴染み始めたPCで、御留に関しては、調べに調べまくっておりましたっ。 (^。^)y-.。o○

林先生所有の、万力鎖の数々♡

 この単語の意味は、かの頃なら藩外・門外不出という意味だったのですが、現在ではもう、そうではありません。
 割りにポピュラーなそこだけという意味に、時代と共に変わりつつあるそう・・・なんですが、林先生が扱っていたその武器って、正木流本物の「御留流」だったんです・・・。

●ちなみに林先生に、それを伝授してくださったという方は、時代考証でも高名な「名和弓雄先生」なのだそうです。

 ・・・さて名和弓雄先生は、北九州のお生まれです。
 かの人はもと、美濃・大垣藩の戸田家に関わりのある「吟味方与力の孫」というお家柄!
 ご本人自身が武道家であり、「正木流万力鎖術」と「江戸町方十手術」の使い手でもあり、そして、ご自身が時代考証家でもいらっしゃいます。

これも、名和先生の著作☆

 ・・・例えば、侍が街道を歩く時の伏兵への備えや、宴席で酒盃を受けるときの心構えや、史上に名高い切腹の名場面に秘められた虚実・・・などなど。
 豊富なエピソードを交え、書き下ろされた時代劇のよもやま話が御著・「間違いだらけの時代劇」である・・・っ!(某・図書館の、まんま受け売り・・・)。 (T_T)

 ・・・それにしても、若かりし頃に林先生がこの方に、十手捕縄術や、隠し武器の数々を習っていたんだ・・・そうですが
 林先生の秘蔵の棚には、珍しい武器の本物はもちろん、
「これは、使えるんじゃないのか・・・?」
と林先生自身が、確信したり。 
 これに改良を加えれば、もしかしたら使えるんじゃぁないかなぁ・・・などと、考えているらしく、幾つか、ミョーチキリンな物も結構、あったりして・・・。 (^_^;)
 私の頭の中には、ハテナマークが連続!

林先生ってホントに、おちゃめな方なんである・・・★

「・・・これってもしかして、女性用のチェーンベルトでは・・・?」
 林先生は、たまらず二ヤリ。
「万力鎖の代わりになるかなぁ、と思って」 v(^_^)v
「・・・・・・・・・・。はぁ、万力鎖ですか・・・」
 ・・・手の中に収まるという、かの武器とはちょっと違うけど。
「これで叩かれたりしたら、痛いぞぉ」 (^。^)y
 ・・・・・・私の心の中を駆け巡る、一つの言葉が・・・。
 先生、もしかして・・・それって、イメージSMの女王さまでは・・・???
(・_・;) 
 ・・・・・・とかまぁ、色々とありまして・・・。
 初めて見る人には、ハテナの連続(!)・・・のような物でも、林先生にとっては、秘密の宝庫であるらしく・・・☆
 説明をしてくださいながら・・・林先生、けっこう楽しそうでした・・・・・・。

●・・・で、今回この「万力鎖」なんですが、扱いは結構に難しいです・・・。

 ・・・これはもしかして、私がブキッチョだからという説もある・・・。 (T_T)
 正木流では初心者はまず、鎖の扱い方は、まずは本物を使って始める!(!)らしい・・・のですが★
 組手などは(鉄製なので、怪我を考慮して)「紐」を使って行い、慣れてきたらいよいよ、本物に挑戦するのだそう。


鎖を力強く引っ張り、その戻る力を使って

一瞬の内に「鎖」は、掌へ!

 ・・・で、私が今回お借りしたなるこの・・・万力鎖なんですが(!)
 軽い物なので、返って扱いが難しいのだそうです・・・。  (-_-;)
 でも、これで出来たら、本物なら尚一層ラクになるのだとかで、只今修行中の私なのでありました。 (^_^)/

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