エッセイ集

第38話 「道場」のしきたり★~6月(2005年)

 風薫る5月が終って、今は梅雨・・・。 (^_^;)
 シトシトシトシトと雨の降る中、またもや母はグダグダと・・・やれ頭が痛いわ、目がまわる・・・と調子悪し!

東京・日野市にあった至誠館の神前(2005年当時)

 これって、自律神経の変調が原因なのとやっぱり、風邪・・・っ!!
 風邪は万病の素と言いますが、みなさん、体調はいかがですか?
 ・・・と、それはさておき、ある日のことです。 
 kankoさんという方からメールが届いたのですが、その質問は・・・こーんな内容でした。

「ドラマの道場によく、掛け軸が掛かっていますよね。 (^_-)
 私が見た「腕におぼえあり」と「新選組!」(どちらも、NHK時代劇☆)では、香取大明神と鹿島大明神の掛け軸が左右逆なんですよ。 掛け軸の掛け方には、決まりというのは無いのでしょうか・・・?」

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
 そこまーで、こだわった事はありませんが・・・確かに、道場にはよくそんな掛け軸が掛かっておりますよね・・・。

こちらは、鹿島神宮

 ちなみによく掛かっているのが「香取大明神」「鹿島大明神」なんですが、これは日本の武神だかららしいのです。 (゜_゜ )

 ・・・母が言うには、母の兄の精一氏(この辺は、エッセイ第8参照)存命の折に、日本国の戦勝祈願の為、まだ少女だった頃の母とその両親、妹と一緒に・・・東京は中野から電車に乗って、鹿島神宮(現在は、サッカーで有名ですよね、茨城県)に、何度かお参りに行ったのだと聞きました☆

 ●香取神宮の方には、母と兄と私で、初詣に行った思い出があります。

香取神宮は、千葉県にございます

 ・・・母にとっては、そんな訳で・・・香取も鹿島も、昔の思い出に直結しておりますようで。
「よく、香取・鹿島って言ったりするんだけど・・・あら?鹿島・香取だったかしら?」
 日本の武神2神、どちらを先に口にするべきなのか・・・。
 すると、地元の方が、
「それは、香取・鹿島ですよ」
と、主張をして下さったのですが・・・これは絶対!
「鹿島じゃ、鹿島・香取って言ってるんだよ、きっと・・・」
「そうそう、それが観光事業って奴よね。お客を呼ぶのは、大変だなぁーっ」
 ・・・などと親子三人、のたもうておりましたのですが★

 ・・・今回は私こと山野亜紀は、自宅にあるジャポニカ大辞典で調べてみました。
 もちろん、インターネットや電子辞書・広辞苑でもひいてみたのですが、どちらが古く建立されていた神社なのかといえば、建物自体は、香取神宮の方が古いようです

 私が通っている渋谷の蔵修館の稽古場にも、日野の道場・至誠館にも「天照大神(あまてらすおおみかみ)」・「香取大明神」・「鹿島大明神」の掛け軸が正面に掛かっているんですが、これって何故だと思いますか?
 ・・・って、実は私も・・・道場に通い続けて12年目にして初めて(!)その事実に気が付いたと言ったら、怒られるのしょうか・・・???

 ●「出雲の国譲りの神話」って、ご存知ですか?

こちらは、出雲大社。おっきな注連縄が有名ですよねっ♪

 ・・・古事記とか、その年代のお話だと思います。
 この辺、香取神宮のHPの説明が判りやすかったので、抜粋して・・・私なりの解釈でご説明をしてみますと。

 はるか昔、天照大神(伊勢神宮の内宮で現在、奉られております)が国を治めようとしたのですが、荒ぶる神々が争い、乱れていました・・・。

 ・・・これって例えば、自民党の総裁が政治を思うとおりにしようと試みたところ(!)
 社民党とか、共産党とかの他勢力がやたらに強くて、困ったなぁ・・・みたいな感じなのでしょうか??? (゜-゜)

アマテラスさんは、太陽の象徴

そこで天照さんは、自分派勢力(八百万神・やおよろずのかみ)に相談をした処、天穂日命(あめのほひのみこと)が適任と選ばれました。
 ・・・でもそいつには根性がなくって、敵の大国主神(ここで言えば、社会党の党首とかに丸め込まれてしまった・・・★)という、お話。
 さて、それでは・・・致し方ない。
 第2弾、天雅彦(あめのわかひこ)に今度は依頼をしたのですが、こいつもやっぱり使えない奴で(!)地元の豪族の女に溺れてしまったので、またまたオジャンに!
 いよいよ困った・・・天照さん。
 もう一回、八百万さん達に相談をしてみた処、今度は全員一致(!)経津主命(ふつぬしのみこと・香取の御祭神)適任だと、おっしゃる・・・。
 ・・・だったら、初めからそう言えば良いのに・・・と思いながらも、その仕事を振ってみたところ、それじゃ俺も共に行くぜと、武甕槌大命(たけみかづちのみこと・鹿島の御祭神)が名乗りをあげたのだそうです。

 ・・・経津命武甕槌の2神は、出雲の稲佐の小汀(いなさのおはま)に着いて十握剣(とつかのつるぎ)を抜いて、逆さに突き立てることで武威を示しました。
 大国主神はもういよいよダメになった事を悟り、天照さんのご命令に従います。
 ・・・全く異議はありませんと平伏し、平国の広矛(くにむけのひろほこ)を受け取りました。
 2神は日本の国を平定、天照の下へ復命・・・と相成りました。チャンチャン!♪

●ところで、私にとっての天照さんのイメージって、胸乳かきいで~♪って下りがたしか「古事記」にありましたよね。

私が読んだのは、田辺聖子さんの訳の古事記解説書

 素戔鳴尊(すさのおのみこと)の暴状を怒って、天岩屋戸に隠れてしまった・・・天照さん。
 太陽(天照さんは、言うまでもなく太陽神)がお隠れになってしまっては、作物は育たないは、病気は蔓延(はびこ)るは★
 ・・・困った群神達が、天岩屋戸の前で大宴会(現在で言えばストリップ☆・・・でも当時はそれって、とっても神聖なモノだったらしいのですが所★)をしてみた処。
 岩戸の向こうが、やけに楽しげなので・・・天照さんがとうとう、好奇心に耐えかねて、そーっと覗き見(!)
 その途端、世の中の闇がそこから晴れて、天照さんは宴会場の皆さんに引っ張り出されてしまった・・・という下りです。
 ・・・私にとっての天照さんのイメージって、それまではたった(!)それだけでしたので、この国譲りの伝説を改めて知って、初めて・・・天照さんって仕事をしていたんだっ!。
 天岩屋戸に籠っていただけではなく、政治家としての一面もあったのか・・・と、いたく感服を致しました。 (^_^;)

●国譲りの神話の、覚えも目出度く・・・という事なのでしょうか。

 皇室でも、毎年元旦の早朝には天皇さまが東(御所からみれば、これらの神宮は東方らしい)にお祈りをするとあります。(この辺は、香取神宮のHPにありました♡)
 ただジャポニカによると、社殿が作られたのは鹿島が1618年、香取が1700年・・・とは言え、歴史的に言えば812年に香取神宮の方の式年造営が始まったのだ・・・そうで。

 また香取HPによると、その式年神幸祭というのが毎年4月の15日に。
 そして12年に1度の午年には、15・16日と2日もかけてこのお祭りを、盛大に行なうらしいです。
 ・・・ここで注目すべきは、15日には神輿をかついで行列をして香取神宮を出発(!)
 津宮へと進んで・・・利根川沿いの鳥居からは御座船に乗って、船上祭(香取神宮は、千葉県の佐原市にあります)をしてから、鹿島神宮の方では御迎祭が行なわれるらしいのです。
 ・・・そんなこんなのお蔭か、ジャポニカでは香取・鹿島(・・・と、順番的には!)と、キチンと明記されております。

●さて、香取・鹿島は良いのですが・・・道場の掛け軸に話を戻しますと。

 日本国では、正面に向かって・・・右が上手で、左側が下手。
 先輩や目上の方は上手に座り、下々は下手に座るのが常識・・・なんですが(!)
 でも、神様にも上下関係はあるのでしょうか・・・??? (-“-)

東京・日野市にある至誠館の神前

 道場ごとに、真ん中が天照さんなの同じなんですが、この・・・例えば「至誠館」では、香取さんが左側で鹿島さんが右側に配されていて、それがこの道場ではしきたりみたいで・・・。
 ・・・って、しきたり・・・って何!? (+_+)
 広辞苑によれば、「為来り・仕来り」の意味で、以前からの慣わし・慣習・先例・・・とあります。
 ・・・いやぁ、日本国にとっては、現在無くしつつあるものばかりなのかも知れません。 (^_^;)
 3月の雛人形やら、5月人形などは・・・人形ケースに年中飾ってありますしで、私の家では一応は「お盆」はやりますけれど、クリスマスは最近は忙しくってボツだしで・・・案外こうした事って、続ける事が難しい世の中なのかも知れません。

 ちなみに、こういった行事は、老人ホームや精神病院とかでは、必ずやるようにしているのだそうです。
 患者さんが、そういうのを喜ぶのだと・・・以前、精神病院の看護婦をしていた友人に聞きました。

●でところで、道場のしきたり・・・って一体、何!?

 道場ではまず、煙草を吸ったり、飲食をする事は許されません。
 神聖な道場を汚す事は、自らの魂を汚すようなもの
 美しく清潔にし、整理をし、気持ちよく使えるように心がける。
 ・・・それが、道場のモットー。

 そして最近知ったのですが、道場の掛け軸についてです!
 ・・・どんな道場にも、系列ってあるらしいのです・・・。 (゜_゜ ) 
 左の図は「神棚での神札の祀り方」なんですが、道場の掛け軸もこれに近いような事があると聞きました。
 ・・・知れば知るほど、不思議だったり、なるほどと思う・・・昨今の私なのでした♡ (^_^)/

山野亜紀エッセイ・目次は、こちら!

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