エッセイ集

第39話 選考会にて~6月(2005年)

 あんまり褒めると、夏が機嫌を良くしてさらに暑さを増すから、と。
 「暑いねぇ」などと言ってはいけないよ・・・と、たしなめられた幼少のあの日々★
 ・・・ではありますが、それにしても今年の夏はホンット(!)に暑いですよね。  (^_^;)
 この暑さの中でも、母と兄と独身3人家族で、頑張っております・・・♡

 さて今回は、去る7月16日の土曜日に、「功名が辻」のオーディションに参加をしたのですね。
 ドラマのオーディションも、こういった大掛かりなものは、「武蔵~MUSASHI~」以来ではないでしょうか。
 男性は、翌日の17日に200名ほど受けられたのだそうですが、私達は女性組。
 武蔵の時には、男性のみを2回に分けて「斬られ役!オーディション」なるものを行なっていたそうですが・・・今回の場合は女性が1日、男性も1日のスケジュールで行なわれました。

●この台本の原作は、ご存知「司馬遼太郎」氏。

 ボロボロ伊右衛門(元服してからの、一豊の愛称★)―――  うだつのあがらぬこの侍に、これまたとびきりの賢い嫁が来た。
 戦国時代、夫唱婦随で大国土佐の国守にのし上がった・・・山内一豊夫婦の痛快無比の物語(!)・・・と、書店で売られている本の帯には、こんな紹介をされているらしいのですけれど、私はまだ読んでいないですねぇ・・・★(注:2019年現在では、読了しました♡)  (^^ゞ 

小次郎が、言葉が話せないという設定の「バカボンド★」

 ちなみに、 吉川英治の武蔵」の方は、全巻を読みきりました♡ (^_^)/
 講談社発行「バカボンド(吉川氏の「武蔵」を、コミック化)の方も、原作より先に読んではいましたが、その後に原作を読んだので・・・いやもう、そのギャップの大きさにビックリしました(!)

 原作はやっぱり、新聞小説だったせいもあってか・・・「軍国主義・ニッポンの時代性」を濃ゆ~く感じました★
 NHK版・「武蔵~MUSASHI~」のテレビ化も、「バカボンド」を読んでいたスタッフからの推薦があったからだとか★

 ・・・ですが、ドラマの放送が終了してもう2年が経過・・・。
 「バカボンド」の方は休載もあって、現在「吉岡清十郎との決闘」をやっている(注:2005年当時★)のですが、これから伝七郎と戦って、吉岡一門と戦ってそれから・・・と数えてみますと、先の長さに卒倒しそう。 (^0_0^)

●はてさて話は戻りまして、オーディションの件です。

 何をさせられるのかと思いきや、担当のスタッフの方がおっしゃることには。
「それは、お芝居ですよ、お芝居!!」
 ・・・力強く、答えて戴きました・・・。

原作・武蔵は注釈が多くて、いちいち巻末の注釈を読んでは、文面に戻る感じの読書でした

 女性は5名だけ空きがあるという事で、何とか・・・メンバーに加えて戴けたのですが、そんな訳で、私たちのオーディションの開始は21時40分。
 ・・・もしかして私たちって、トリですか???  (-_-;)
 なんて思っていたのですが、21時頃には「本読み室」に入っていて下さいと言われて入ると、何故だか部屋には人が溢れていらっしゃる・・・★

2007年には全巻読破しましたが、「功名が辻」は全4巻だったかと

 オーディションという事で、役者さんだけで来ている人も居れば、マネージャー付きで来ている人も多く★
 先に来ていた人に聞いてみると・・・なんと(!)
 スタッフ全員で夕食も摂らずにやっているんだそうですが、すでに1時間も押しているのだとか★
 そして入り口には、台本のコピーが何枚か置いてあるんですが・・・うーむ。
 こちらは、今日1日でリサイクルを繰り返していたらしくて、先代の書き込みがおびただしい状況・・・。
 トイレに行ったり、化粧を直したりしている内に、前のグループが全員帰って来るのを・・・待ちました★  

●さて驚いたのは、時代劇のオーディションなのに、着物姿より洋服姿の多かった事です。

 ・・・これはもしかして、浴衣を持っていないか、持っていても1人で着れないとか★
 これには少し、びっくりしました。 (^^;)
 私たちは、林先生の助言もあって・・・全員が浴衣姿でNHKに乗り込んでみたのですが、浴衣の方が浮いて見えるって、何だかなぁ・・・★
 世の移りなのかなぁ・・・などと思いつつ、またもやここで1時間待ちました★

功名が辻は、仲間由紀恵さんと上川隆也さんが主人公

 オーディションが終ったとして、こんな時間になってしまっては、みんなで「お疲れさんの一杯」は無理そうだなぁ・・・などと思いつつも22時40分になって、いよいよ本番(!)
 まずはスタッフの方より、終電の時間を聞かれました・・・★★★(やっぱり、おおトリだったんだ~っっ!!!)  
 一応全員(11名)家には帰れるという事で、選考が開始となりました。

 肝心のオーディションですが・・・女性4人のお芝居でして、性格設定が異なります。
 「明るい」・「上昇志向」・「気を配る」・「おおらか」の4パターン★
 1ページ程の台詞を受付番号先頭から、順繰りに役が割り振られていきます。
 ・・・私には「気を配る」が当たったのですが、これは・・・役があってのオーディションではなくって、キャラクターを見る為のオーディションだったのですね。

●こちらのドラマは・・・1年間の長丁場!大役・端役に至るまで、様々な役が出てきます。

 このキャラクターならこの人が合うなどという、スタッフの方がデータ取りをするそうで、キャラクターが合えばそこで採用・・・となる訳ですね♡

功名ではもう大鎧ではなく、当世具足の時代になり、弓から鉄砲へと移っていきます

 初めに、まずは自己紹介。
 そして「お芝居」にラストは1発芸の発表(!)と、スタッフからの質問ということで、これが男性陣の方だと上記の他に「立ち廻りの審査」が加わっていたそうです。
 ・・・これで林先生は、朝から呼ばれて立ち廻りを振り付け(!)何回か練習をしてから本番、という事にしてあげたのだそうですが、さて、その立ち廻りとは一体・・・???

●山内一豊の時代は、俗に言う「下克上の時代」ですよね。

 織田信長、豊臣秀吉、おね、市(いち)、濃(のう)などが出てくる時代ですが・・・そういえば、オーディション会場でお会いした女優さんの中には「おね」はまだしも、「市」や「濃」の存在すら知らない方もいましたっけ。
 あぁ、ニッポンの歴史、一体何が悪いのか・・・。  (-_-;)

これは、源平合戦のセット

 ・・・ここで気を取り直しまして、その時代の殺陣と言えば「鎧の殺陣!!!」

 現在(注:2005年)「義経」では、「大鎧」を身に纏い、弓をつがえては、太刀や薙刀を使った・・・立ち廻りとなりますが(!)
 戦国の世ともなりますと、もう鉄砲なども出てきますから・・・そろそろ飛び道具対応の鎧にも変ってくる・・・時代なのです★
 刀は勿論のこと、槍で相手をひっぱたくは、突くは、刺すは!

 山内一豊は槍の名手(!)という設定ですが、殺陣のオーディションでは「刀を使った立ち廻り」となりました。
 林邦史朗先生のプロダクションのメンバーが2人、手を覚えるお手伝いをしていましたが、1対1とはいえ、自分で相手を選ぶことはできません(!)

●・・・さて、林邦史朗先生の採点法・・・なんですが(!)

 先生のプロダクションメンバーと同じくらいのレベル(3回でOK!)であったなら、まずはA(!)
 まぁまぁね・・・って人は、Bで、それよりもイケてる人が・・・B’
 これはダメねという人はCで、それよりチョイまし(危険な事をしない…などの、基本が出来ている人)C’

●さて結果はというと、Aは1人もいなかったそうで、BやらB’が30名ほど居たのだそうです。

 乗馬経験についても、「駆け足が出来る」程度では・・・その対象にはなりません(!)
 1. 片手手綱で、刀が扱える。
 2. 両手の手放しで、弓が射れる。
 3. 下り坂(例えば、鵯越の逆落としとか)を、馬で降りられる。
 以上、3点が採点対象となりました。

これも、源平合戦のセット

 女性のオーディション組でも、たまに馬場で並足が出来るくらいでプロフィールに、
「私、馬に乗れます!」
 ・・・と会場でおっしゃってる方がいらっしゃいました・・・けれども、お嬢さん。
 馬場で並足などは、馬に乗れるウチには入らないのです・・・★ (-“-)
 撮影現場で動物を乗りこなす(!)という事は、ホンットーにっ命懸け!!なのです。
 動物を甘く見てると、真面目に、死ぬ羽目になりますよ・・・。
 きちんとした稽古を、受けて戴きたいと願います。 (^_-)-☆

●はてさて最後に、男性の殺陣のオーディションの内容です♡皆さんで、レッツトライ!

 「2人が鍔競りの態勢」から始まり、ABの下腹を蹴飛ばす!
 Bは倒れつつも、Aの繰り出した突きを2手払って、Aの足を払おうとするが避けられる。
 Bは1つ突いて、それをAに払われるが構わず打ち込んでいく。
 それをA冠受けの要領で跳ね上げ、Bの両裏小手を斬って、左足の裏を斬る。
 Bは斬られて、倒れつつもAに突きを繰り出すが、Aはそれを左に払う。
 ついでBの右首、鎧の隙間より斬りこもうとするがBは抗うので、蹴飛ばして倒す。
 ABの刀を持っている右手を踏みつけて、首を取る。

●アクションが出来る、殺陣が出来ると自己アピールをする方は、女性でもいらっしゃいます。

 ・・・でも、薙刀の経験があるのは、私達だけでした★
 別に今回のドラマでは、女性には殺陣は必要がなかった訳ですが、参考としてスタッフの方が質問をされていました。
 さてとうとう次回は・・・第40回目なのですが、どうぞ宜しくお願い致します。(^_^)/

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