エッセイ集

第45話 「ヤクザ」さんと「お武家」さん~6月(2006年)

 6月ですねぇ・・・皆さま、いかがお過ごしですか? (^^ゞ
 今はもう、思いっきり梅雨の季節になりましたですよねっ。 (^。^)y-.。o○

沖縄といえば、シーサー!

 沖縄の方は、数日前に梅雨明け宣言をしたのだそうですが♡
 小規模ながら、アパートの仕事もしている・・・私の実家の会社なんですが、店子さんが1人・・・2ヶ月もの長期に渡る沖縄旅行に旅立つ事にしたのだと、聞きました。 (^。^)
 彼は、某遊園地の壁画描きを生業にしているのだそうですが、不安定な収入ゆえ・・・不動産屋さんに約1ヶ月程、入居の許可か悩まれた挙句に、結局は2名もの保証人(!)を要して(通常は1名)、ウチに引越して来られたという・・・お人でした★
 それが、2ヶ月間もの長期(!)沖縄旅行(!!) 
 ・・・店子サンの方が、私たちよりも稼いでいるのでは???
 まぁ・・・何にしても、家賃が滞りない事が、大家サンの誉れ。 (^_-)
 店子さーん、行ってらっしゃ~い☆
 今から行くと、きっと暑いと思いますが、島巡りを楽しんで来て下さいね~♡
 お土産、お願いしま~すぅ・・・・・・。

●・・・ってな事はさておきまして、6月1日に・・・林先生の講演が津田塾大学構内にて行われました。 (^_-)-☆

 約1時間程度の講演で、そこそこ大きなスクリーンがあったので・・・林先生★
 ご自分が過去、出演をしていた映像やら、自身が創始の護身術の映像やらを繋ぎ合せて、1本の作品を作っていらっしゃいました(!) 

 「殺陣師という職業」が、今ひとつ学生さんには想像が付きにくい職業だから・・・との事でしたが、ごく最近に映像編集を覚えた・・・林先生!
 この程度の事は、チョチョイのチョイ位で、出来るようになりました。 (^_^)/
 ・・・ほんの2年位前までは、全く何も出来なかったのに・・・。
 「林流・殺陣初段~現代劇編~」の映像製作から、こっち、林邦史朗先生、色々と頑張っておりす♫♪♪

●さて今回のお題は、「ヤクザ」さんと「お武家」さんについてです。

 全く対照的なタイトルですが、「次郎長背負い富士」(平成18年度6月現在、NHK木曜時代劇で好評・放送中)と、「知るを楽しむ」(平成18年度7月より、水曜日の夜10時25分から放送しています!)で、ちょこっとだけ・・・お勉強をしたからなのですねっ☆

 ちなみに「次郎長背負い富士」の殺陣を振り付けているのは、林邦史朗先生のお弟子さんなのですが、この番組(全10回!)の撮影をするに当ってこの方、林先生に色々と相談をされておりました♡
 さて好奇心の強い・・・私こと山野亜紀の事ですから・・・とはいえ(!)
 当時のヤクザさんの生活に、目を白黒。 (^_^;)

中村雅俊さんが主演されてました♡

「おひけぇなすって、おひけぇなすって!」

 ・・・ってな台詞廻しが、ヤクザさんの特徴(!)のように思っていた・・・私だったのですが★
 ところが案外、当時は・・・お侍サンをなぞった言葉使いをしていたのだとか。 (゜_゜ )
 脚本によっては「武家言葉」で通して使っているモノもあるのですって(!)
 ・・・木曜時代劇は、NHKとしてはエンターティメント性を売りにしている・・・ドラマなんだそうですが、当時のヤクザさんって、以外に☆硬派☆だったのですね♡

 また、この作品でも、次郎長さんは女房の「お蝶さん」に、色々と苦労をさせているようです★
 ・・・何しろ、次郎長一家はヤクザさんだから(?)
 とある事件を起こしては「ほとぼりが冷めるまで、旅に出る」事も多かったようですし。
 ・・・また、旅先で草鞋(わらじ)を脱ぐという事は、・・・脱ぐ方にとっては、こんなに有り難い事はないのですが(!)
 脱がれる方にとっては、ものすっごくっ!物入りな事なのですよねっ。 (-_-;)

● 「草鞋を脱ぐ」とはイコール、その「一家を、宿屋代わりに使わせてもらう」の意味になります

 ・・・ですから、一家を切り盛りする姉さんにとっては、とっても大変なんですっ(!)
 草鞋を脱いだヤクザさんは、姉さんにとっては「組長が招いた、お客さん☆」という身分になりますから、毎日まずは寝かせてあげて、ご飯を食べさせてあげて、しかも(!)
 お小遣いまで、毎日差し上げなくてはなりません(!!!)
 ・・・そしてお客様がご出立なさる折には、今度は旅費まで十分に持たせて(!!)お見送りを致します・・・。 (^_^;)

 ちなみに子分の方は、一家の掃除をしたりとか、洗濯をしてとか・・・マメマメしく家政婦のように働きますし、それ以外にも例えば・・・土場で上納金を集めたりだとか、もちろん一家の仕事をしなくてはなりません・・・が(!)

「庵原川の仲裁」・・・これが成功したので、次郎長さんの名が上がったんだそうだ★

 お客さんをしている方は、食っちゃ寝の化け物サンでも、許されますが★ (+_+)
 しかも・・・お客さんに毎日渡されるお小遣いだって、飴玉が買える程度の金額ではありません(!)
 きちんとした(!)ヤクザ生活が送れる程のモノを差し上げなくてはならず・・・★
 ヤクザさんのお内儀さんに、それなりの収入があれば・・・それは笑顔で切り回せるのでしょうけれど。
 「次郎長背負い富士」のお蝶さんには、そこまでは持ち合わせが無かったようで、随分と苦労をさせていたみたいです・・・★

●また、旅烏(たびがらす)にも色々・・・事情があるようで。

 親分さんから、用事を頼まれて旅をする人もいたようですが、例えば・・・刃傷沙汰を起こした凶状持ちなどと、訳あって度に出ている人も居たりします。
 ・・・するとなると、親分さんにも「土地の顔というモノ」がありますから、お金を持たせて、草鞋を脱ぐ事を上手に断ったりもしているようですね。

ヤクザさんが使う手拭って、こんな感じ?

 ちなみに、番組では紹介をしているか判りませんが、ヤクザさんは草鞋を脱ぐ際に「挨拶代わりの日本手拭」を、親分さんに渡す事もあったとか・・・★
 現代でいう、例えば「引越しの挨拶みたいな風習」なんですね。
 ところが、旅烏が一々日本手拭を持って来ていたら、家中が日本手拭だらけになっちゃう! (^_^;)
 そこで、渡したとみせて客人(まろうど)は、出したばかりの手拭を懐に引っ込めます。
 ・・・その手拭はまた、次に草鞋を脱いだ所で、また使うという・・・早く言えばリサイクルですよね。
 当時のヤクザさんの生活を描いた(林先生所蔵の資料♡)には、こんな事が様々に紹介をされていました。(^_^)v

●さて今度は、その当時の「お武家サン」の方に話は移ります。

 7月一杯なんですが、NHK教育にて放送される「知るを楽しむ 歴史に好奇心~拝見・武士の家計簿~」という番組になります。
 ・・・清水の次郎長サンは、幕末の方ですけれど、こちらの番組でも幕末でしかも極貧(!)に喘いでいる武士が・・・明治維新を迎えたら、なんと官僚になった!・・・というお話です☆
 こちらの番組は、30分で全4回のシリーズになります。

曜日によって、テーマが変わるという番組態勢でした

 ちなみに幕末の武士は、江戸幕府が出来た頃(つまり、400年前)に定められた年給(!)で、生活をしています
 何かでしくじって、年給が下がった(または改易、・・・つまり「お家が取り潰し」となった★)武士家庭は多けれど、この年給が上がった試しというのは・・・余り例がないみたいです・・・★★★

 江戸徳川の時代は、270年続いたそうですが、世界的にも・・・これだけの長い間、戦争が無かった国は他にない(!)のだとか
 それは・・・小競り合いとかは、例えばキリシタン狩りとかありはしましたが、大規模な争い事って、本当に無かったみたいなのですね。
 ですが・・・武家の習い(!)としては、年収を上げる為にはまず、手柄を上げなくてはなりません
 この手柄とは、・・・言わずとしれた「功名」の事。
 武士が一番力を発揮して、手柄を上げられた時代はまさに「功名が辻の時代!」なのです。(^_-)-☆

●・・・その、「功名が辻」なんですが。

 武田鉄矢さんが演じている「五藤吉兵衛」は、合戦で亡くなります。
 その後には、五藤家の一族土佐の上級藩士となって、幕末まで永らえた・・・そうですが★ 
 戦で果てても、仕えていた殿様が生きてさえいれば、殿様の生きてある限り・・・その家の面倒は見るものなのだと、原作「功名が辻」にあります。
 その信頼を胸に、侍は殿様の為に働きぬくのだそうですね。 (゜_゜ )

 さて、功名を立てられた家はその後、徳川270年を「藩士として生きて行く」事になります・・・が(!)
 その後はもう「武士が、功名を立てるチャンスが殆どない年代に突入!」している訳ですから、その先はと言えば・・・まず増収は見込めませんし、そして何故だか・・・物価だけは(!)
 それだけは、何故だか・・・しみじみとまた、確実に上がってゆきます・・・★
 しかも藩士ともなると、表立っては・・・あまり、内職をする事も出来なかったようで・・・★
 見て見ぬ振りをしてくれる大名も、中には居たようですけれど。 (-_-;)

 さて「金沢藩士猪山家文書」という書物が発見為れ、それが・・・「武士の家計簿」という書籍の下になった資料なのだ・・・そうですが(!)
 この資料には、当時の猪山家の年収と出費が面々と・・・描かれているのだそうです。 (T_T)

●・・・武士の家というのは、収入は一応ありますが、それ以上に『必要経費』も多かった★

津田塾で行われた、講演で使用された映像★

 何石の家ならば、邸宅(今の時代で言えば、社宅)の広さが、これ位。
 使用人は何人、女中は何人・・・下手をすると、馬が何頭か居なくてはならないし(!)
 ・・・馬が居るとなれば、馬の世話をする人を何人とかまた・・・雇わなくてはならないし★(もちろん馬もご飯を食べますから、その食い扶持も・・・★★★)
 そしてまた・・・この程度の家柄ならば、武器はどれほどまでの量を持つ事を要する・・・などなど(!)

 天下泰平な武家の世の中で、武具や馬具が一体どれ程、必要だったのでありましょうかっ???
 ・・・そしてまた参勤交代の折には、地元から武具から馬具まで大名たちは持ち歩いたとも、資料にあります。
 ・・・そんな旅先で使うかどうか判らないモノを、それも・・・地元から江戸にわざわざ持ち運んで(!)またまたそのまま地元に持ち帰るというのは・・・それが武士の習いだとは言いながら、それは本当に必要な事なのでしょうかっ???

 ・・・現代ならば、唾を飛ばして侍達は叫んでいた事でしょう・・・。
 私の勝手にさせて欲しい・・・っ!
 ウチは、貧乏なんだっ、こんな無駄な事はやめようっーーーっ!!!
 武具を運ぶ経費を、別の事にあてようっ。 (-_-)/~~~ピシー!ピシー!

●ですが、当時の侍達は黙って支払い・・・。

 借金を重ねては、赤字一本槍(!)の生活を余儀なくさせられていたみたいです・・・★★★
 ・・・なかには、借金を踏み倒したりする侍なんかも、いたそうですけれど★
 現代とは違って、封建の世の中でしたから、そんな事もあった・・・そうですが★
 身分だけは、一応高くても・・・その実の内情は火の車!だった・・・お侍サンたち。
 「猪山家文書」には、当時の武士の生活がどのようであったかを描かれて・・・あるらしく。

こんな鯛が、お皿に乗っていたら・・・

 例えば、お正月のご馳走、「鯛のおかしら付き」が揃えられなくって、「絵鯛」でごまかした・・・なんて事もあったのだそうです。
 お皿の上に、「絵で描いた鯛」をひらっと置いたものらしいのですが・・・か、悲しい・・・★
 また当時の侍の仕来りについてなんですが・・・なんと(!)
 それは「屋敷の庭の手入!」にまでも及んでいて、その心はと言えば・・・この家柄ならば、この位の費用を幾ら掛けなくてはならない(!)・・・という規定まであったとは・・・★ (;一_一)
 ・・・あまりの事に、私こと山野亜紀は・・・びっくり、おののいて・・・しまいました★

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