エッセイ集

第59話 林邦史朗公演、いよいよ開幕!~6月(2009年)

 雨がドシャドシャと降ったり、そうかと思えば、カーッと暑くなったり。
 そんな昨今ですが、皆さまにおきましては、いかがお過ごしですか?
 前回のお話でも、バシバシに触れております通り、今現在、林先生が主演の舞台「名残」の稽古場では、熱い稽古が行われています!

林先生誇る、武劇メンバーです!

 ・・・今まで、あれこれと追われまくっていて・・・なかなか皆さまにご紹介が出来なかったのですが(!)
 今回のエッセイで、頑張って紹介していきますね!
 今回も、スチール担当の関根一秀さんのご協力を得て、お贈りしております!

●まず、我らが林邦史朗先生です!

 「名残」のお話の中で林先生が演じる役は、本人の人生を彷彿させるような設定です。(役名も、そのまんまなんですね)
 ・・・実は、なんと(!)
 荒川の河川敷に20歳の時から道場を構えているという、天才武術家という役処なんですねぇ~。

 「名残」というお芝居は、前半は現代劇で、アクションがバンバン(!)
 後半は林邦史朗ご自慢のメンバーで演じられる、華麗なる「武劇ショー」の数々です。
 はやる心を抑えて、まずはお芝居方面から、ご紹介していきましょう。


抜刀!

手裏剣!

投げてます!
【あ  ら  す  じ】

 林道場「50周年記念武術大会」を目前にした道場主の邦さんは、通いなれた銭湯の帰り道で、ヤクザに絡まれた女の子を助けることになります。
 ・・・それが、なんと(!)
 25年前に生き別れになった、邦さんの奥さんにそっくりだったのです・・・っ! 

今回の写真のセレクトは、役柄に合った顔を選んでみました!いよっ、一也っ!邦さんの4弟子の1人で筆頭、腕の立つ奴です

 邦さんの奥さんの「雪江さん」は、別に夫に嫌気がさして別れたという訳では、ありません。
 邦さんと奥さんは若かりし頃、日本の素晴らしい伝統文化である武術を世界に広めようと夢をみていました。
 そんな邦さんには、さすが天才武術家(!)ですから様々なところから誘いがあって、奥さんや弟子と共に世界各地を旅していたのです。

 ところがそんな折、ラスベガスで奥さんは事件に巻き込まれ、それっきり行方不明になってしまったのです(!)
 ・・・未だ、足取りが掴めません。
 奥さんの帰りと消息を、待って、待った25年間でした。

今回のヒロイン。謎の女の、あかねさん

 ところが目の前に、若い頃の奥さんにそっくりな娘がいるのです・・・っ!
 その娘は果たして、いやもしかしたら、邦さんの娘ではないのでしょうか???
 それでは、邦さんの奥さんの消息は、一体・・・!?
 林道場50年の歴史。良いことも、悪いこともありました。
 昔と違って今は訳あって、弟子も4人しかおりません。
 さまざまな歴史の中での・・・、せつない物語。 

●今回の見所といえば、なんといっても(!)

 本物の林道場(武劇館や蔵修館)の門を叩いた方も多いと思いますが、そんな方には必見で、懐かしい技もたくさん目にすることが出来ますよ!

冒頭の銭湯帰りのシーン

 林邦史朗が、通常の稽古で使っている技が、お芝居の中にも豊富に組み込まれておりますので、殺陣やアクションのネタ切れに困っている方は、是非とも参考にしてみて下さいね!(とか、言ってみたりして☆)


邦さんの4弟子の一人、良男は気弱だけど面白い奴です

4弟子の1人、やんちゃ坊主の健太!勢いのいい奴です

4弟子の1人だけど、さえない感じの大吉です

ケンカのシーンは、多くありました

 お芝居の中の林道場には、弟子が4人しかいないのですが、その中の筆頭の一也役を演じるのは尾関伸嗣さん。
 この方、白川郷とか岐阜県とか、あちらの出身であるらしく、林先生とは、小関氏が所属する事務所で行われている殺陣のレッスンで知り合いました。

 ・・・本人曰く、「俺は、ずっと3年も(林先生の殺陣の)稽古をしてるのに、立ち廻りのある役についた事がない」 と言っていたのですが、今回は何しろ(!)林道場1番弟子なんですから♡
 まぁ、吐くほど立ち廻りがありますので、嬉しい反面、物凄く大変・・・という感じでしたが、本番まで怪我のないように、よろしくお願いしますね! (^_^)v

●そして、その下に控えるのは、腕の悪い(?)二番弟子の三人組!

道場なので、稽古シーンも♡

 これまたイケメンの良男役を演じる、枝川吉範さんに、やんちゃ坊主の健太役には、長谷川太郎さん。
 そして、イケメンとはかけ離れた(?)大吉(おおきち)役の、中島真介さんです。
 この不出来三人衆は、いつも一緒で、仲が良いんだか、悪いのか。
 全員、ケンカの腕は、からっきしだけれど、側にいると楽しくなれる、愉快な方たちです。

 林先生演じる「邦さん」も、この3人の掛け合いで、平素は冴えないヤモメ暮らしですが、何となく活気が満ち溢れてきてます・・・???

小関・枝川の武劇シーン

 良男と一也は後に武劇ショー部分でも、琉球古武術の、メチャかっこいい(!)「棒術十五組手」を演武してくれますし。
 「少年社中」で活躍している長谷川さんは、その見事な身体能力とパワーと笑顔で!
 そして中島さんは、さえないオッサン役で引き立ててくれます。
 一也とこの三人組は、後の武劇ショーでも黒子役で出演しています。

●そして(!)林道場にババン!と敵対するのは、天下晴れての大ヤクザ(?)

 黒澤組の筆頭(!)を演じてくれるのは、矢沢役田村隆さん。
 彼はいつも素敵な彼女を伴ってやって来るのですが、その彼女・胡桃役を演じてくれるのは、茉瀬京子さんで、彼女の台詞回しが林先生はお好きのようです。 (^_^)v
 ・・・そして、矢沢の下でバンバン立ち廻りで活躍してくれているのが、今回の我らが武劇メンバーからの参加者です!
 この人達がいるからこそ、林先生の付けた摩訶不思議なニンジャの立ち廻りが生きてきます。


甘やかされて育った、ヤクザの坊ちゃまだぃ!

ケンカが3度の飯より好きな、ヤクザの大友さん

今回、渋い役どころの鷹木さん。 ヤクザの筆頭で、もと・邦さんの弟子

 そして、そのヤクザのトップをいくのは、坊ちゃま役(名前は、ないのか?)の春日勇人くん。
 彼には、矢沢も誰もかないません
 ・・・そして、その坊ちゃまを守るように、どでかん(!)と控えるのは、デッカイ(!)存在感の、大友役松田ジロウさん。
 要所要所で、吼えてくれます。(^_^)v

今回の公演が行われた、武蔵野市吉祥寺の前進座劇場

 ・・・そして、お待ちかね。
 林道場を、故あって破門になったという・・・鷹木役を演じて下さるのが、小松拓也さんです!
 彼は今回、立ち廻りはほとんど初めて(!)という感じだったのですが、小松さんは日本よりも上海での活躍が多い方なのだそうですが(!)
 立ち廻りの稽古の折に、小松さんが親指を痛めてしまい・・・というニュースを聞いたファンの方に(それも、上海の方のネットのニュースかなんかで流れていたらしく★)。
「あんまり、小松さんには、無理させないで下さいね」
 と、怒られてしまいました~。 (T_T)

 怪我といえば、今回の名残キャストには、林先生の命令で6月からの稽古~本番までの期間につきましては全員、保険を掛けさせて戴きました
 今回の名残の稽古は、お芝居については6月から正式に始まったのですが、それ以前(4~5月)は、林先生の稽古にキャストは全員、殺陣の講習料が免除で受けられるという特典がございました。

 なにしろ、芸能生活50周年を迎える先生です。
 殺陣師は、役者さんの安全管理も仕事の内なので50年間、立ち廻りに関わった役者さんを、先生は守って来たのですよね。
 ・・・まぁ今回の公演でも結構、やれ青タンが出来たとか。
 筋肉痛で死にそう・・・な位の話は、キャストのそこかしこから聞こえてきているようですが、楽日まで大きな怪我がないようにと毎日、仏壇に祈っている・・・私でございます。 <(_ _)>

●さて、キャストの紹介に戻りましょう!

 「名残」で、忘れてはいけないのが、林先生扮する「邦さん」が通い詰めているという、居酒屋「ハチ公」す!


居酒屋「ハチ公」の頂点に立つ(!)大将の、はっちゃん

ハチ公でバイトをしている、のんびり屋のミキちゃん

同じく、ハチ公でバイトをしている、ちゃきっ!きりっとした、マーコちゃん

50周年記念公演のフライヤー♡

 まず忘れてはいけないのが、無駄にうるさく、やかましい「ハチ公」の大将役を演じて下さるのが、酒井晴人さんです。
 ・・・大将本人は「俺は、マスターだ!だからマスターと呼べ!」・・・な~んて言ってますが、どっちだっていいじゃありませんか・・・なんて言ったら、その場でゴングが鳴っちゃうくらい、けたたましいご主人です★
 この居酒屋には、2人のアルバイトがいますが・・・若い女というのはオアシスですよね。(^_-)-☆
 オアシスの片割れ、マーコ役を演じて下さるのは、三茶くみさんで、ミキ役を演じて下さるのが、生田千花さんです。
 この2人は親友で、とても仲が良いのです。

「ハチ公」に通い詰めてる、花街代表(?)の、粋な響子さん

 そしてその居酒屋に通う、けたたましさでは引けをとりません(?)
 「邦さんファンクラブ」の筆頭を名乗るのは、響子役川岸叶枝さん。
 得意の花街攻撃で、邦さんからは恐れられています・・・。(好きなのに、相手にされないのって悲しい★)
 そして毎回、べろんべろんに酔っ払っていて、これまた無駄に騒々しいのが、寛吉役鈴木誠克さんです。

●さて、この居酒屋「ハチ公」には、林道場の面々もやって来ます。

意外なキーパーソンで、いつも、でろんでろんの寛吉さん

 ヤクザの面々も、のしのしとやって来ます。
 ちょいと突っついたら倒れそうな居酒屋ですが、この「名残」のお芝居では、重要な場面を担っています。
 ・・・さて。
 「邦さんの娘ではないか・・・?」とされているのが、今回のヒロイン・茜役を演じる、井上阿弥さんです。
 林邦史朗先生が、初めてお芝居の勉強を始めたのがなんと、劇団ひまわり
 彼女は、そこの女優さんです。
 林先生が・・・その縁で「劇団ひまわり」で立ち廻りを教えるようになったのですが、彼女はその一期生です。

あかねは、武劇シーンにも登場しました♡

 子役からやっているのだそうで、そのはきはきとした台詞捌きと、邦史朗直伝の身体のキレの良さで今回、ヒロインを獲得してくれました!
 ヒロインの名前は、「あかね」
 ・・・なんと、林邦史朗先生が名付け親です。 (^_^)v


今回、たくましい母親が役処の景子さん

お母さんに押されて、いつもタジタジの義人くん

口にしなくても、一也にだけは、わかってほしい紗香さん

 林道場には、武術に憧れる男の子(高橋義人くん)と、武術を嫌うお母さんもやってきます。
 今回、本物のお母さんよりも迫力がある(!)と、義人くんに褒め称えられたのが、景子役伊瀬尚子さんです。
 彼女の息子への余りある愛情には、邦さんも太刀打ちできません
 また、尾関さん演じる一也を想う・・・ちょいと血の気の多い、でも実は女の子の中の女の子(?)紗香(さやか)を演じてくれるのが、岡田桂子さんです。
 自分の彼氏だった人を果たして、エリートだから好きだったのか、それともその人間性を愛していたのか・・・?
 ぐらぐら揺れまくる乙女心を、見事に演じてくれています。

いつも、きりきりしゃん♪と道場を仕切る、のぶえさん

 そして、邦さんと思い出を共有しているのが・・・林道場で何くれとなく邦さんの面倒を見ている、のぶえ役幡南子さんです。
 邦さんの痛い部分を知っている、このお芝居では重要なキーパーソンです。
 ・・・私こと山野亜紀は、お芝居部分には絡みませんが★
 この後の武劇で、参加をしています♡

●武劇メンバーは、豪華ですよ!

 「陽炎の辻」で、山本耕史さんにカッコいい立ち廻りを付けている竹田寿郎さんと私は、今回は絡ませて戴けるのです。 (^_^)v
 薙刀の演武でなのですが(薙刀で試斬もしますよ♪)、他に真剣同士の一騎打ちもご覧戴けます。
 そこには、林邦史朗先生の薫陶を多く戴いたメンバーの演武が見られますし、何といっても(!)林先生の立ち廻りがバンバン見られること、うけあいです!
 ベテラン勢が先生の為に、協力して武劇を盛り立てて下さいます。
 宜しくお願いします。

ご自分では、「ブラジル」という劇団を持っておられる、山田さん

 ・・・おっと。
 そして忘れてはいけないのが、今回の「名残」の脚本・演出を担うブラジリィー・アン・山田さん。 
 役者さんの交通整理を(なにせ、キャストが多いから★)、必死こいてやって下さっています。
 がんばれ! 山田さん!!(自慢にならないけど、林さんはマイ・ペースだから、仕切るのは大変ぜよ!)
 林邦史朗芸能生活50周年記念公演「名残~NAGORI~」。
 林先生の生き方の集大成を醸し出すような作品構成と、どこでも絶対に見られない侍や忍者のパフォーマンス。
 日本文化の知恵袋の数々をお楽しみください、劇場でお待ちしております。 (^_^)/ 

山野亜紀エッセイ・目次は、こちら! 

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